株式会社シン・プラットプレイアウトは、株式会社東北新社から引き継いだプレイアウトシステムを2026年3月に全面更新されました。そのシステムにおいて、IHSE社のKVM MTXシステムをご利用いただいております。
これまでの経緯
約7年前に導入された旧プレイアウトシステムは、4~5名での運用を想定した設計になっており、システム運用・制御用のPC類は、その多くが監視卓下に設置され、それらを一般的なKVM切替機で切り替えながら、運用をされていらっしゃいました。
しかし2020年からのコロナ禍において、感染防止の観点から大人数での運用が難しくなり、2名程度でのシステム運用変更を余儀なくされたそうです。
新プレイアウトシステムの構想
新プレイアウトシステムの構築では、少人数運用を視野に入れたコンパクトな設計を目指されました。
そこで注目していただいたのが、IHSE社のKVMマトリクスシステムでした。
KVM延長ができるので、今まで監視卓下にあった各種PCを全てラックに実装し、KVMエクステンダー(送信機・受信機)を利用し、基本的にはキーボード(K)・ビデオ(V)・マウス(M)だけを監視卓に設置する事が可能となり、卓下はすっきりとさせる事ができます。更にPC類をラック実装する事で、防塵対策にもなり、また保守性も向上させることができます。またマトリクススイッチと組み合わせることにより、1台の受信機で複数の送信機(PC)を切り替えて運用したり、1台のPCを共有することもできます。
実際の実装写真
KVMを利用したシステム運用
このような経緯があり、IHSE社のKVMマトリクスシステムを新プレイアウトシステムにご採用いただくこととなりました。
新たに構築されたシステムは、KVMマトリクスシステム以外にもマルチビューワや大型ディスプレイを組み合わせることにより、非常にコンパクトな構成を実現されています。

タッチパネル制御
KVM延長においては、一部にUSB2.0のオプションも追加し、タッチパネルの延長も行っており、直感的な操作・運用を実現されています。
マルチスクリーンコントロール
また、マトリクスシステムが標準で持っている「マルチスクリーンコントロール機能」を設定することにより、3台の受信機(CONユニット)を1セットのキーボード・マウスで操作できるようにされています。この機能により、卓上のキーボード・マウスを削減することができ、卓上もスッキリさせることができました。
もちろんKVM受信機なので、受信機ごとに監視・操作するPCを切り替えることもでき、居ながらにして複数のPCの運用をワンマンオペレーションで実現されています。
ご担当者佐々木様のお話し
仮運用から実際にKVMマトリクスシステムの本格的に使い始めましたが、あらためてKVMの便利さを感じました。今までのKVM切替機の場合は延長ができないので、オペレーターはそれぞれの設置場所に移動して操作を行っていました。しかしこのシステムであれば、同じ場所に居ながら様々なシステムの操作・運用が可能で、非常にコンパクトな監視卓が構築できました。
システムインテグレータ様も同様の意見で、メンテナンス用に受信機を1台購入され、本システムに組み込んでいらっしゃいます。
2025年のInter BEEでは、IP技術を併用した新たなクライアントソフトウェア Draco CON APPも拝見させていただき、その遅延のない操作性を実感しました。将来的に、社内の離れた場所からの運用を考えた場合、非常に楽しみな製品だと思います。

余談話
プレイアウトシステムでは、IHSE社のKVMシステムを導入いただきましたが、同社のポスプロチーム(編集)では、同じく2026年3月にパカパカチェッカーでおなじみのHardingの最新版 も導入いただきました。以前よりベースバンドのチェック用でSD版のHardingはご利用いただいておりましたが、新たにファイルベースチェックを主眼に置いたHD版も導入していただきました。
またグループ会社の株式会社プラットワークス様 では、Venera Technologies社のPulsar も導入していただいております。
プラットワークス様では、ケーブル局・CS/BS放送局、そしてVOD事業者向けにコンテンツの納品及び伝送業務を行っており、毎月5,000~6,000のファイルを扱っていらっしゃいます。これらすべてをPulser1台でQC、ラウドネス、そしてHardingチェックを24時間体制で人手をかけることなく行っていらっしゃいます。